このサイトについて
このサイトは、アメリカ現地で日系企業のバックオフィス支援に携わる会計士が、個人で運営しているサイトです。アメリカでビジネスをする個人事業主や日系企業の皆さまが、実務的で信頼性の高い情報に手軽にアクセスできる場所になればと思い、書いています。
ChatGPTやClaude、Google Geminiといった生成AIのおかげで、いまや多くのことをすぐに調べられる時代になりました。経理や税金まわりの作業もAIを使えば速く、そして安くこなせます。実際、「AIで効率化できそうだ」と感じている方は多いのではないでしょうか。
ただ、いざ自分でやろうとすると「どのツールの、どこを、どう触れば動くのか」がわからず、手が止まってしまう。世に出ている解説の多くは日本国内向けで、アメリカで実際に使うツールを前提にした情報は意外なほど見当たりません。私自身、現場で同じもどかしさを感じる場面が少なくありませんでした。
そこでこのサイトでは、QuickBooksやGusto、経費・請求のクラウドサービスなど、アメリカで日々使う代表的なツール・SaaSを題材に、画面のどこを押し、何を入力し、どこをAIに任せるのかを、真似していただける粒度でお伝えしていきます。読んで、そのまま今日ひとつ試してみる。その積み重ねで、読者の皆様のバックオフィスのAI化を少しずつ進めていただければと幸いです。
私自身、米国公認会計士の傍らAIによるデータ分析の修士号を修了し、日々の実務でもAIを最大限に活用しています。だからこそ、AIが本当に優れたツールであることも、実務の現場ではAIだけでは補いきれない場面があることも、両方を実感しています。
たとえば、最近はコーディングを全く知らない人でも、AIと会話するだけでプログラムを作れるようになりました。とても便利な一方で、仕組みを理解しないまま進めてしまうと、本来は隠すべきAPIキー(サービスを使う権限を持つ鍵のようなもの)を、誰でも見える場所に残してしまうことがあります。その鍵を自動で探し回る第三者に抜き取られ、勝手に使われて高額の請求が届いたというニュースも実際にありました。動くものを作ることと、安全に運用できるものを作ることは、別の話なのだと感じています。
だからこのサイトの記事では、手順を最後まで具体的にお示ししたうえで、「ここだけは人の目で確かめてください」という一点も必ず添えるようにしています。便利さと、その裏にあるリスク。どちらも正直にお伝えすることがAIを活用をする上で一番の安心につながると考えているためです。
あわせて、私が日々の業務でAIをどう使い、何を任せ、どこを人の判断で補っているか——その活用事例やコツも発信していきます。「AIを賢く使いながら、AIだけでは届かない部分を実務の知見で埋める」。それが、これからの経理・税務、ひいては企業のバックオフィスにとって、一番効率的で確かな進め方だと考えています。
専門用語はできるだけ使わず、図解や比較表も交えながら、初めての方にもそのまま伝わるよう工夫していきます。
このサイトが、アメリカでビジネスをする皆さまの疑問や不安を、一つでも解きほぐすきっかけになれば幸いです。
―― トム