頂いたご質問
日本の電子部品メーカーで、アメリカに小規模な販売拠点を作る計画を進めています。当面は駐在員1人のみで取引量も少ないため、日本側の経理システムに合算して管理できないかと考えています。現地で会計ソフトを別に持つ必要はあるのでしょうか。
当サイトの回答
アメリカに現地法人を設立するのであれば、会計ソフトの導入は実務上の前提とお考えください。日本側の経理システムへの合算では対応できません。
理由は、法人格が日本本社とは別である以上、アメリカの法人税申告(Form 1120)はその法人単独の財務諸表に基づいて行う必要があるためです。現地法人には、本社とは独立した帳簿が求められます。
エクセルで代用する方法もありますが、実務上のメリットはほとんどありません。取引量が少なければQuickBooksのSimple Start(2026年8月時点で月35ドル前後)で足ります。会計事務所に依頼する場合も、アカウントを付与すれば同じ画面・同じ情報を共有できるため、税務申告時のやり取りが減ります。
また、駐在員1名の販売拠点であっても、給与と給与税、州への年次報告、Sales Tax(売上税)のネクサス判定といった論点が発生します。これらはいずれも現地法人の帳簿を前提としており、本社側の科目体系では追いきれませんので、注意が必要です。