QuickBooks 料金プラン完全ガイド【2026年最新】プランの選び方と注意点

2026.06.12
経理・記帳

この記事を書いた人トム | アメリカの会計士
米国の日系会計事務所にて、会計・税務・労務を中心としたバックオフィス業務と業務効率化のご支援をしています。些細なことでもお気軽にご質問ください。

「QuickBooksの料金って結局いくらかかるの?」
「プランがいくつもあって、どれを選べばいいかわからない…」

こうした疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。QuickBooks Onlineの料金プランは事業の規模や使いたい機能によって最適なものが変わってきます。プランの選び方を間違えると、必要のない機能に毎月お金を払い続けることになりかねません。

この記事では、会計士としてアメリカ現地で日系企業をサポートをしてきた立場から、2026年時点の料金プランを整理してお伝えします。具体的には、各プランの月額・おすすめ対象・値上げの傾向・無料トライアルの注意点までまとめていきます。読み終えていただければ、ご自身のビジネスに合ったプランを判断する手がかりが得られるかと思います。

注:この記事の料金は2026年1月時点の情報をもとにしています。QuickBooksの料金は頻繁に改定されるため、契約前に必ず公式サイトで最新の金額をご確認いただくことをおすすめします。

1. QuickBooks Onlineの料金プラン一覧(2026年版)

このセクションでは、QuickBooks Online(QBO)の主要4プランの月額と機能の違いを一覧で確認します。まずは全体像をつかんでいただくのが目的です。

結論からいえば、QuickBooks Onlineには大きく分けて4つのプランがあります。(1) Solopreneur (2) Simple Start (3) Essentials (4) Plusの4種類です。下の表に、2026年時点の標準月額(USD)と主な特徴をまとめました。

プラン 月額(標準・USD) 想定ユーザー 同時利用人数
Solopreneur $20 フリーランス・個人事業主 1人
Simple Start $38 小規模事業者・スタートアップ 1人
Essentials $75 請求書・買掛管理が必要な法人 3人
Plus $115 在庫・部門別管理が必要な法人 5人

上の金額は標準価格です。実際には、新規契約時に数か月間の割引が適用されることがほとんどです。割引の話はあとの章で詳しく触れます。

このほかに、より大規模な事業者向けの「Advanced」というプランもあります。ただし月額が$200を大きく超える上位プランのため、この記事では中小規模のビジネス向けの4プランに絞って解説していきます。

2. 各プランの特徴と違い

この章では、4つのプランがそれぞれ何を得意とするのかを順番に見ていきます。Solopreneur・Simple Start・Essentials・Plusの順で、できることの差を確認していきましょう。基本的に、プランは上位になるほど機能が増え、料金も上がる仕組みです。

2.1. Solopreneur|フリーランス・個人事業主向け

Solopreneur(ソロプレナー)は、QuickBooks Onlineのもっとも手頃なプランです。月額は約$20で、対象は従業員を雇わずに一人で活動するフリーランスや個人事業主です。

このプランの特徴は、事業の収支と個人の収支を区別しながら管理できる点にあります。たとえば、確定申告に向けて経費を自動で仕分けしたり、四半期ごとの予定納税額の目安を確認したりできます。一方で、複式簿記のフル機能や請求書の細かい管理機能は限定的です。「とにかくシンプルに収支を記録したい」という方に向いています。

2.2. Simple Start|小規模事業の基本プラン

Simple Start(シンプルスタート)は、月額約$38の基本プランです。Solopreneurとの大きな違いは、本格的な複式簿記に対応している点です。

具体的には、請求書(Invoice)の発行、売上税(Sales Tax)の管理、損益計算書や貸借対照表といった財務諸表の作成ができます。LLCやCorporationを設立したばかりの小規模法人にとって、必要な機能が一通り揃うプランです。ただし利用できるのは1人のみで、買掛金(Accounts Payable)の管理機能はありません。

2.3. Essentials|請求・支払管理が必要な法人向け

Essentials(エッセンシャルズ)は月額約$75で、Simple Startの機能に加えて買掛金(Bill)の管理と最大3人までの同時利用ができるようになります。

たとえば、仕入先への支払いをまとめて管理したり、複数通貨での取引を記録したりできます。経理担当者と経営者が別々にログインして作業するケースにも対応できます。取引先が増え、支払管理が煩雑になってきた法人に適したプランです。

2.4. Plus|在庫・部門別管理が必要な法人向け

Plus(プラス)は月額約$115で、QuickBooks Onlineの小規模事業者向けプランの中では最上位にあたります。Essentialsの機能に加えて、在庫管理(Inventory)とプロジェクト・部門別の損益管理ができる点が特徴です。

たとえば、商品の仕入れと在庫数を自動で追跡したり、店舗ごと・案件ごとの利益を把握したりできます。同時利用は最大5人まで可能です。小売業や卸売業など、在庫を抱えるビジネスや、複数拠点の収益を分けて見たい法人に向いています。

3. 個人事業主・小規模法人それぞれのおすすめ

この章では、事業形態ごとにどのプランを選べばよいかを整理します。個人事業主の場合と小規模法人の場合に分けて、判断の目安をお伝えします。

3.1. 個人事業主におすすめのプラン

個人事業主(Sole Proprietor)の方には、Solopreneur または Simple Start をおすすめします。

収支の記録と確定申告の準備だけで十分なら、Solopreneurで足ります。一方、請求書をきちんと発行したい、財務諸表を作って事業の状態を把握したい、という場合はSimple Startが安心です。どちらのプランでも税務申告は可能ですが、経験上は、将来的に法人化や規模拡大を考えている場合には、最初からSimple Startを選んでおくことをおすすめします。データの引き継ぎなど、後からのプラン変更に想像以上の手間がかかる場合があるためです。

3.2. 小規模法人におすすめのプラン

LLCやCorporationなどの小規模法人には、Essentials または Plus をおすすめします。会計士や経理担当者と一緒に作業することが多く、複数人でのログインが必要になるためです。実際に、私たちに記帳代行を依頼いただく中小規模法人のお客様で一番多いのはこのプランのいずれかになります。

仕入先への支払い管理が中心で、在庫を持たないサービス業ならEssentialsで十分です。在庫を抱える小売・卸売業や、店舗・案件ごとの損益を分けて見たい場合はPlusが適しています。迷ったときは、まずEssentialsから始めて、必要に応じてPlusへ上げる方法も現実的かと思います。

4. QuickBooksの過去の値上げと今後の価格傾向への考察

この章では、なぜ料金が変わりやすいのかを過去の傾向から確認します。契約後に「いつの間にか月額が上がっていた」という事態を避けるために知っておくと役立ちます。

結論からいえば、QuickBooks Onlineの料金はほぼ毎年のように改定されており、その多くは値上げです。たとえばSimple Startは、数年前は月額$25前後でしたが、現在は$38前後まで上がっています。EssentialsやPlusも同様に、段階的に引き上げられてきました。

その理由は、機能追加やインフレに合わせて価格が見直されるためです。注意したいのは、初回の割引期間が終わると標準価格に戻り、さらにその後の年次改定で値上げされる可能性がある点です。契約時の月額がずっと続くわけではありません。

このように、QuickBooksの月額は固定費として見込んでおきつつ、年に一度は請求額を確認する習慣を持っておくと安心です。値上げの通知メールは見落としやすいため、注意が必要です。

5. 無料トライアルと割引の注意点

この章では、QuickBooksを契約する前に知っておきたい無料トライアルと割引の落とし穴を整理します。お得に見える選択肢にも条件があるためです。

5.1. 無料トライアルと割引は併用できない

QuickBooksでは、30日間の無料トライアルと「初回数か月の割引キャンペーン」は原則として併用できません。どちらか一方を選ぶ形になります。

たとえば、無料トライアルを選ぶとトライアル終了後は標準価格での課金が始まります。一方、割引キャンペーンを選ぶと無料期間はなく、最初から割引価格で課金されます。長く使う予定がはっきりしているなら、割引を選んだほうが結果的に安く済むことが多いです。短期間だけ試したいなら無料トライアルが向いています。

5.2. 割引期間終了後の料金に注意

割引キャンペーンで注意したいのは、割引はあくまで初回の数か月間だけという点です。たとえば「3か月50%オフ」のようなキャンペーンの場合、4か月目からは標準価格に戻ります。

「安いと思って契約したら、数か月後に請求額が倍近くになった」という相談を受けることがあります。割引を利用する際は、割引が何か月間に適用され、そして終了後にいくらになるのかという点を必ず確認しておくことをおすすめします。

5.3. 解約・プラン変更のタイミング

QuickBooksは月額のサブスクリプションのため、解約はいつでも可能です。ただし、トライアル期間中に解約を忘れると、自動的に有料プランへ移行して課金が始まります。試用だけのつもりなら、トライアル終了日をカレンダーに記録しておくと安心です。

当サイトの見解

日系企業の記帳業務をサポートしてきた経験からお伝えすると、QuickBooksのプランは「いま必要な機能」ではなく「1年後に必要になりそうな機能」で選ぶことをおすすめします。

なぜなら、事業が伸びてからプランを上げるのは簡単ですが、最初に安いプランを選んで途中で機能不足に気づくと、設定のやり直しや会計士との連携にかえって手間がかかるためです。実際に、Solopreneurで始めた個人事業主の方が、法人化のタイミングでSimple StartやEssentialsへ移行し、データ整理に苦労するケースは少なくありません。

料金の安さだけで判断せず、複数人での利用予定や在庫管理の有無を踏まえて選んでいただくと、結果的にトータルのコストを抑えやすいかと思います。なお、会計士に記帳を依頼する予定がある場合には、契約前に「どのプランが望ましいか」を相談しておくと二度手間を防げるかと思います。

よくある質問(FAQ)

最後に、QuickBooksの料金についてよく寄せられる質問をまとめます。契約前の不安を解消する参考にしていただければ幸いです。

Q1. QuickBooksの月額は最低いくらからですか?

2026年時点では、もっとも安いSolopreneurプランが月額約$20です。複式簿記に対応したSimple Startは約$38からとなっています。なお、これらは標準価格であり、新規契約時には割引が適用される場合があります。

Q2. 個人事業主はどのプランを選べばいいですか?

収支管理と確定申告の準備が中心ならSolopreneur、請求書発行や財務諸表が必要ならSimple Startをおすすめします。将来の法人化を見据える場合は、最初からSimple Startを選んでおくと移行がスムーズです。

Q3. 無料トライアルと割引は両方使えますか?

いいえ、原則として併用はできません。30日間の無料トライアルか、初回数か月の割引キャンペーンのどちらか一方を選ぶ形になります。長く使う予定なら割引、短期間試すなら無料トライアルが向いています。

Q4. プランは後から変更できますか?

はい、上位・下位どちらのプランへも変更できます。ただし、下位プランへ変更すると一部のデータや機能が使えなくなる場合があるため、変更前に影響範囲を確認しておくことをおすすめします。

まとめ

この記事では、2026年時点のQuickBooks Onlineの料金プランと選び方について解説してきました。

以下に、この記事のポイントを整理しておきます。

QuickBooks Online 4プラン比較とおすすめ対象(2026年版)
プラン 月額(標準) 同時利用 主な機能・特徴 おすすめ対象
Solopreneur $20 1人 事業と個人の収支を区別。経費の自動仕分け・予定納税額の目安確認 シンプルに収支記録したいフリーランス・個人事業主
Simple Start $38 1人 本格的な複式簿記。請求書発行・売上税管理・財務諸表作成(買掛金管理なし) 設立直後の小規模法人・将来の法人化を見据える事業者
Essentials $75 3人 Simple Startに加え、買掛金管理・複数通貨対応。複数人ログイン可 支払管理が煩雑な、在庫を持たないサービス業の法人
Plus $115 5人 Essentialsに加え、在庫管理・プロジェクト/部門別の損益管理 在庫を抱える小売・卸売業、複数拠点の収益を分けたい法人

※ 料金は2026年1月時点の標準価格。新規契約時の割引や値上げが頻繁にあるため、契約前に必ず公式サイトで最新金額をご確認ください。

この記事が、アメリカでQuickBooksの導入を検討している方の助けになれば幸いです。

アメリカの会計士

出身:愛知県 所属会計事務所:日系会計事務所(ニューヨーク・ロサンゼルスにオフィスがございます) 米国公認会計士として、アメリカ現地で日系企業や個人事業主のバックオフィス支援に携わっています。あわせてAIによるデータ分析の修士号を持っており、日々の実務でもAIを最大限に活用しながら、「AIに任せられる部分は任せ、最後の砦は人が担う」という進め方を大切にしています。 アメリカでの起業や会社運営には、日本では聞き慣れない専門用語が多く、特に会計士や税理士の業務は「何をしているのか分かりにくい」領域だと感じています。ご相談をお受けする際には、なるべく難解な言葉を使わず、次に何をすればよいかが明確になるご説明を心がけています。皆様の不安や負担を少しでも軽くし、本業に安心して集中していただける体制づくりに貢献できればと思っております。 会計士や税理士に相談するのは少しハードルが高い——そう感じる方もいらっしゃるかもしれません。そのような方は、まずはこのサイトをご覧いただき、私や会計・税務、そしてAIの実務への活用を、少し身近に感じていただければ嬉しく思います。 アメリカでの経理や確定申告、バックオフィスまわりへのAI活用など、些細なことでもお気軽にお問い合わせください。

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