この記事でわかること
- アメリカでタックスリターンを郵送する手順(封筒の種類や宛名の書き方)
- タックスリターンの郵送先住所を調べる方法
- 帰国後に日本から郵送する場合の手段と注意ポイント
「タックスリターンを郵送しないといけないけど、どこに送ればいいの?」
「封筒のサイズや郵送手段はどうする?」
タックスリターンは電子申告が主流のアメリカですが、特定の状況においては郵送が必要になってきます。特に非居住者の方のタックスリターンは電子申告の対象外となるケースが多いため、その場合はタックスリターンを紙に印刷のうえ、郵送でIRSに提出する必要があります。郵送が必要になる代表的な例は以下のとおりです。
- Fビザ・Jビザで収入がない場合でForm 8843のみ提出するケース
- Turbo TaxなどのシステムでE-file対象外になった場合
- 身元確認書類(ID等)のコピー添付が必要な場合
この記事では、アメリカでのタックスリターンの郵送方法を具体的にご紹介してきます。
タックスリターンの具体的な郵送方法
ステップ1: 郵送に使う封筒と購入場所
タックスリターン郵送時に使われる封筒は以下の3種類です。タックスリターンを印刷した結果、数枚程度の分量であれば写真のような「#10 Envelope」を使用しておけばOKです。この場合、A4・レターサイズに印刷したタックスリターンを三つ折りで入れる形になります。
追加資料を添付する場合やタックスリターンが10枚程度以上になるような場合には、「6″ × 9″ Envelope」もしくは「9″ × 12″ Envelope」を使用すると良いと思います。A4・レターサイズでは、「6″ × 9″ Envelope」の場合は2つ折り、「9″ × 12″ Envelope」の場合はそのまま入れることが可能です。

封筒の種類と使い分け
封筒の種類と使い分けについて、以下に整理してみました。
封筒はTargetやWalmartなどの量販店では2〜3ドル程度で複数枚入りのパッケージを購入可能で、 USPS(日本でいう、郵便局)や FedExなどでは1枚単位でその場で購入することができます。なお、もし家や手元に封筒がない場合でもUSPSやUPS、FedExでは店頭で購入・投函することができます。
Shippingのラベルを自動発行してくれない場所では手書きで宛名を書く必要がありますので、ボールペン等の書くものを持参した方が良いかと思います。大きな店舗だと大抵の場合はラベルの自動発行機があるので便利ですが、小さい店舗だとたまに置いていない場所もあるので、念のため持参しておくと便利です。もし忘れた場合でも、お店のスタッフの人に言えば貸してくれますが、念のため自分で持って行ったほうがスムーズです。
ステップ2: タックスリターンの郵送先の住所を確認する
タックスリターンの郵送先は毎年変更される可能性がありますので、毎年その都度確認することになります。IRSの公式サイトにはタックスリターンのテンプレートが毎年発表されますが、このテンプレートとともに必ず「Instruction」という公式のガイダンスが公表されます。この中には必ず「Where to File」というセクションがあり、こちらに郵送先が記載されています。
例えばOPT中の方が提出するような「Form 1040 NR」にはInstructionページ(クリックでIRS公式サイトへ飛びます)があり、この中の「Where to File」に宛先の記載があります。
以下は2025年度のForm 1040 NRに関する情報です。具体的には、Enclosing a paymentしない場合、つまり税金の支払いがない場合には青字の住所へ、Enclosing a paymentの場合(納税のためにチェックを同封する場合)には赤字の住所へ郵送するように指示が記載されています。フォームによって宛先は毎年変更されることがあるので、最新の宛先はその都度確認していただければと思います。
Where To File
E-file. If you e-file your return, there’s no need to mail it. See You can electronically file (e-file) your Form 1040-NR, earlier, or IRS.gov for more information. However, if you choose to mail it, filing instructions and addresses are below.
Individuals.
If you aren’t enclosing a payment, mail Form 1040-NR to:
Department of the Treasury
Internal Revenue Service
Austin, TX 73301-0215
U.S.A.
If enclosing a payment, mail Form 1040-NR to:
Internal Revenue Service
P.O. Box 1303
Charlotte, NC 28201-1303
U.S.A.
ステップ3: 宛名ラベルを記載する
多くの店舗では自動でShippingラベルを発行してくれる機械が設置されていますが、宛名や差出人を手書きする必要があるケースが時々あります。そのような場合には、以下のように書いていきます。
To(宛名):
Department of the Treasury (宛先の名前)
Internal Revenue Service Center(都市名の前までの住所)
Austin, TX 73301-0215(都市、州、ZIP Code)
USA(国名)
From(差出人):
[Your Name](名前)
[Street Address](住所 – 都市名の前まで)
[City, State, ZIP](都市、州、ZIP Code/郵便番号等)
[Country](国名)
ステップ4: 切手(Postage)の準備と投函
切手が必要かどうかは、郵送方法によって異なります。
- USPSの窓口・FedEx・UPSなどでシッピングラベルを発行してもらう場合 → その場で料金を支払ってラベルを貼付してもらうため、切手は不要です。
- 自分で封筒に切手を貼って投函する場合(ポストへの直接投函など) → 切手が必要です。
料金は重さによって変動しますので、USPS等の窓口で実際に計量してもらい、必要な切手代を確認した上で貼付するのが最も確実です。特にタックスリターンにW-2やその他の添付書類が多い場合は重さが想定より増えることがありますので、窓口での計量をおすすめします。なお、自分で切手を貼って投函する場合、切手が不足していると「Returned Mail(差出人返送)」となってしまいIRSへ届かないことになりますので、料金の不足には十分ご注意ください。
ステップ5: 郵送後の確認とタックスリターンのコピー保管
郵送が完了したら、以下の2点を行うことをおすすめします。
郵送したタックスリターンのコピーを保管する
IRSや州の税務当局から後日問い合わせが来た場合に備え、提出したタックスリターンの控えは保管しておくと良いです。一般的に、タックスリターンの保管期間の目安は申告日から3〜7年とされています。これは原則として税務申告の時効は3年となっており、申告額と実際の税金の乖離が大きい場合には6年まで時効が延長されるというルールが存在するためです。状況によって異なりますので、特に納税が発生しているような場合には7年程度保管しておくと安心です。
追跡番号(Tracking Number)を控えておく
郵送物の追跡(Tracking)サービスを利用した場合には、追跡番号(Tracking Number)を必ず手元に控えておいてください。追跡番号があれば、オンラインで配達状況をリアルタイムで確認することができます。
なお、IRSへの書類が実際に処理されたかどうかは、IRSの「Where’s My Refund?」ツールやオンラインアカウント(IRS Online Account)からも確認することができます。
よくある疑問:期限当日に郵便局へ行ってもまだ間に合う?
日本からIRS(アメリカ税務当局)へ郵送する方法と注意点
帰国後にタックスリターンを送付するケースも少なくないかと思います。その場合には、「EMS(国際スピード郵便)」もしくは「国際書留郵便」を利用して、郵便物の追跡を確実にできるようにしておくのがベストです。もちろん普通郵便でも郵送可能ですが、特に国際郵便では紛失リスクが高いためおすすめしません。紛失した場合には再送の手間が生じるだけでなく、提出期限に間に合わない可能性もありますので、費用が少し高くても追跡可能な郵送手段を選ぶことをおすすめします。
まとめ
この記事では、アメリカでのタックスリターンの郵送方法を具体的にご紹介しました。電子申告と比べると手間はかかりますが、手順を一つひとつ確認しながら進めれば、郵送申告は決して難しくありません。
この記事が、アメリカでのタックスリターンの郵送に困っている方の助けになれば幸いです。